2024/4/11 不安と感覚

 


社会復帰してから半年経った

時間が経つのは早い

 

まだ新しい職場で働き始めて半年しか経っていないけれど、大きな仕事を任されたり、色々な地方へ出張したり、思い返すとまあまあな濃さで驚く。

半年前は働けなかったのに、、、

半年前、毎日不安で死んでしまいそうだった自分に「元気に働いていますよ!」って伝えたい。

…と言いたいところだけど、社会復帰した今でもびっくりするほど毎日不安で仕方がない。

仕事は楽しいし、やりがいもあるし、職場に悪い人もいない。

まあどれも断言はできないけれど、前職に比べたら楽園みたいな場所で、言ってしまえば不安の種になる要素はない。

でも何故か毎日不安がつきまとう。

自分は役に立っているのかな?みんな私の事嫌いなのかな?とか不安の種があればまだいい。

種が分かれば解決策もある(はず)なのに、なぜか私の心を苦しめるのは、突然やってくる正体不明の不安。

さっきも書いたけど、別に嫌なことはないし、ストレスもあまりない。会社で時々イライラすることがあるくらい。

なのにどうしたって不安。不安が勝手に私の後ろをついてくる。なぜ?

 

精神がボロボロになる程不安だった時に感じた"あの感覚"が身体にインプットされてしまったからだと思う。

あの時感じた、

心臓が締め付けられるような感覚

歩いているのに歩いていないような感覚

身体から血の気が引くような感覚

どうにも落ち着かず追い詰められるような感覚

人と目が合うだけで息が止まるような感覚

消そうと思っても身体から感覚が消えないし、消えたと思ってもすぐに顔を覗かせてくる。

 

前職を休職してすぐは、「私を苦しめる不安をどうやったら消せるか」ということだけにフォーカスして生きてきた。なるべく前職のことは考えないようにしていたし、病院に通って薬も飲んだ。

そのおかげもあってか、休職してから3ヶ月ほどで元気になった。もう私を苦しめたあの不安は完全に消えたと思った。友達と遊んだり、家族と旅行へ行ったり、推し活もできるようになった。

でも元気になった途端「無職の自分」に不安を覚えるようになった。

周りがせっせと仕事をしている中、私だけ無職である事の"焦り"が、この不安を引き起こしていると思っていた。

急いで就職活動を始めた。まあでも簡単に採用通知はこない。

休職しなければよかった。

休職しなければ無職になることもなかったし、不採用通知で落ち込むこともなかった。だってもう私はこんなに元気なのに。

頭の中はいつだって、休職に対する後悔と無職の自分に対する不安で溢れていた、ずっと心が苦しかった。

私はあまり友人に自分の本音や不安を話したことがない。

しかし当時はお酒を飲むと絶対と言っていいほど取り乱し、子供みたいにワンワン泣いていた。日頃の不安や本音、話さなくても良い幼少期の辛い記憶まで友人に話していた。

あの時は変だったね〜ごめんね〜とかの次元ではない。本当に本当に変だったし、精神がボロボロだった。(友人には申し訳ない気持ちです)

今考えると「無職の自分」に対する不安は焦りが引き起こしたものではなく、身体に記憶された"あの感覚"が引き起こしたもので、それによって消えたはずの精神をボロボロにする"あの不安"が蘇ってしまったのかなと思う。

身体は元気だろうが、心は全然元気じゃなかった。

 

今これを書いてて思ったけれど、今感じる不安は精神がボロボロになるやつではない(多分)

しかし、私が無意識に感じるストレスが"あの感覚"を思い出すトリガーとなり、思い出された"あの感覚"によって正体不明の不安が引き起こされてるのかもしれない。

 

あと小さい頃から"あの不安"は私と一緒にいたと思う。私の中にある部屋にちゃんと収まっていた。でも"あの感覚"と合体して恐ろしく大きくなってしまった。大きくなった"あの不安"は部屋に入らなくなり、半年前に暴れ出した。今は落ち着いたが、ずっと開けっぱなしのドアから顔を覗かせている。

そのせいで不安になることが増えたんだと思う。不安が常に視界に入っているから。

"あの感覚"をなるべく思い出さないようにすれば、私の中で大きくなってしまった"あの不安“も小さくなるかもしれない。

一度感じた感覚を思い出さないようにするのは難しいと思うけれど、ゆっくり焦らずうま〜くやっていきたいと思う。